MATRIX-5
THE INNOCENT PROGRAM
【 5 】
「んっ…!?」
くぐもった声を上げるものの動転してしまった彼女にはなすすべも無い。
パーセフォニーは角度を変え彼女の口内を弄りそっと唇を離した。
「ふぁ‥っ/////ぱっパーセフォニーさん?」
「貴女は全てを愛しているのね。」
「え?」
「その分個人からの感情に気付かないようだけど…。」
ちらりとパーセフォニーはセラフを見る。
視線を外しの頭を優しく撫でながら微笑んだ。
「それも貴女の魅力の一つなのね。」
「…ありがとうございます。」
パーセフォニーの言わんとしている事は完璧に理解していないもののそれでもは愛らしく微笑んだ。
彼女の声にはたっと正気に戻った他の面々はそれぞれの行動を起した。
「っ!!なんてことをッ!!」
セラフは彼女を強く引き寄せ守るように抱き締めるとギンッと視線で人が殺せるのではないかと思うほど、
パーセフォニーを睨みつけ、しきりに自身の服の袖で彼女の唇を拭っている。
「貴女…今度こそ風穴を開けてやる!!」
トリニティはある意味ネオの時よりも殺気立っている。
モーフィアスは何処か娘を嫁に出したような情けない顔をしながらも必死にトリニティを抑えている。
ようやく正気に戻ったメロビジアンは恐々と妻を見た。
「お前は…そんな趣味が…。」
「馬鹿な事言わないでくれるかしら?ただあの子があまりにも可愛かったからよ。」
「…………。」
俯いて何事かぶつぶつ言っているメロビジアンの隣でパーセフォニーは悠々と事の成り行きを見ながらワインを飲んでいる。
その他の周囲の人間はメロビジアン夫妻とセラフ達を交互に見て明々溜息を付いた。
はセラフとトレインマンの運転する電車の窓から抱き合うネオとトリニティを見つめている。
「ネオ見つかってよかったね…。」
「えぇ。…大丈夫ですか?」
「ん?なにが?」
「さっき…。」
「あっあぁ///でも外国だと挨拶代わりにキスするんでしょ?」
「ぇ…まっまぁ…(しても頬なのでは…)」
どうやらはトリニティの必死の言葉 『あれは挨拶よ外国式の挨拶!!犬に顔を舐められたと思って忘れなさい。』
というのを鵜呑みにしているようだ。
キス=挨拶というのをそのまま思いこませるのも如何かと思うが…。
セラフは全く理解していないに深く溜息を付くと彼女の頭を撫でながら呟いた。
「。だからといって軽々しくしてはいけませんよ?口と口は本当に親しい者だけです。」
「ぁうん…でも恥ずかしくて出来ないと思うなぁ…。」
「はぁ…。」
電車に乗り込んできたネオとトリニティに気付きは彼等に駆けて行く。
彼女なりに二人の感動の再会を邪魔したくなかったのだ。
「ネオ!!」
「!!大丈夫か?どこも可笑しい所は無いな?」
飛びついてきたを自身の目線まで抱え上げながら彼は何処か必死だ。
彼の言葉に彼女は小首を傾げる。
「?なにが??」
「メロビンジアンの所に行ったんだろう?トリニティから聞いた…あの女…。」
「だっ大丈夫だよ。それでネオは大丈夫?」
「あぁ。それならいいが…俺達のが汚れる…何時か報復しないとな…」
「ネオ?」
「ん?」
「お帰りなさい!」
「…ただいま。」
彼の首にしがみ付いて来るに彼は普段はサングラス越しで見え辛い柔らかな視線を彼女に向け微笑した。
後記
とりあえず彼女の周りは過保護が多いという話(笑)
ネオとセラフとトリニティは暴走させると楽しいです。
ゴーストとかツインズが居たらもっと面白かっただろうなぁ。
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