MATRIX-3
THE INNOCENT PROGRAM
【 3 】
は言われた通りトリニティの背に隠れながら彼女から離れないようにしていた。
数分前車内にて交わされた会話は以下の通りだ。
「このままメロビンジアンの元へ行きましょう。」
「ぇ…でも。行き成り行っても…それに何処に居るかも。」
「セラフ。貴方分かるわよね?」
「えぇ。ですが…。」
「一刻を争うのよ。」
「仕方ないそれしかあるまい。」
は少し俯き考えると後ろの席のトリニティを見た。
「それじゃあ仕方ない‥よね。私は如何すればいい?戦うの?」
「は私から離れないで下さい。いいですね?」
「ぅうん;」
「セラフは恐らく奴らに知られているから入り口では私の側に居たらいいわ。」
「うん!」
モーフィアスはそこで疑問を口にする。
「だが…ネオの話じゃはネオの送った戦闘プログラムを完璧にこなしたそうじゃないか?心配するほどでも‥。」
モーフィアスの話は本当だ。
トリニティが彼女に洋服や小物を持っていく代わりにネオは今後の為にと、
戦闘プログラムや銃撃プログラムをもって行って彼女にやらせていた。
彼女の能力はそれらをなんなくこなし、今ではセラフと手合わせをするほどまでになっている。
モーフィアスの意見も最もなのだ。
だが、そんなことこの二人には愚問だった。
「何言ってるんですか。に戦わせるなんて!」
「そうよ!が戦う必要は無いのよ!!」
「あっあの…;;」
「………はぁ。」
セラフとトリニティの形相にとモーフィアスは言葉を失った。
そして…メロビンジアンのクラブへと到着した。
静かに停車した車からまずセラフが入り口のガーディアンの元へ行く。
セラフの姿を見つけたスキンヘッドの男の呟きが響いた。
「羽のねぇ天使か…。」
「死ににきたのか?」
セラフは静かに近寄ると一人の男に声を掛けた。
「彼に話がある。」
「そんなに行きたかったら俺の死体を乗り越えな!」
男は叫ぶのと同時にセラフに向けて銃を突きつける。
セラフは顔を上げるとふっと微笑んだ。
「そうするよ。」
「がっ!?」
セラフの蹴りが男の銃を弾き飛ばしそこから更なる打撃を与えていく。
その隙に他の二人の男達はモーフィアスとトリニティにより倒されていた。
「うわ……セラフ……なんか(黒いよ…)」
「さぁ。行きましょう。」
軽快に男を蹴り飛ばし倒すと柱に隠れていたへ手を差し伸べる。
は思わず心の中で呟いてしまった。
エレベーターに乗ると三人は懐から徐に銃を出し始める。
はセラフの服を掴みながら彼に聞く。
「セラフ。また……」
「は私の後ろに居てくださいね。」
「はい;」
「クラブに銃は持ち込めません‥中に入るとクロークの女が居る…運が良ければ男は一人しか居ません。」
セラフの言葉にトリニティは眉を寄せる。
「運が悪ければ?」
「大勢居るだけです。」
「それ運の問題なのかしら‥。」
「あはは;」
セラフは徐々に下がっていく階層を見ながらに声を掛ける。
「。恐らく銃撃戦になると思いますからなるべく私の側に。」
「は〜い。」
が返事をしたのと同時にエレベーターが下に着きドアが開いた。
ドアが開いた目の前に居たのは金髪に露出度の高い服を来た女。
恐らくクラークの女だろう。
女は言葉の途中に青褪め息を呑んだ。
「コートをお預かりッ!?」
モーフィアスは女の腕を掴みエレベーターの中に押し込める。
ドアが閉じるのと同時に激しい銃撃戦が始まった。
後記
メロさんのクラブ入り〜〜。
DVD見てて思うんですがあのスキンヘッド3兄弟(爆)
のシーン…セラフ黒ッて思いました;;いや〜。
主人公さん戦わせてあげたいけど色々とガードがきついきつい(笑)
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