MATRIX-14
THE DREAM AND ACTUAL GORGE
【 14 】
「ちょっ。モーフィアス!!メロビンジアンさんとの約束でしょ?私はまだ帰れないよ!!」
「何言ってるんだ。あの男が約束を守るはず無いだろう!」
「でも…。」
正直言うとメロビンジアンさんは如何でもいいんだよね(酷)
ただ…ツインズとこんな形で別れるのは嫌だよ…。
はキーメイカー共々後部座席に乗り込んでいる。
モーフィアスは携帯でリンクと会話している。
すると、背後からすごい音と衝撃が車を襲う。
が慌てて後ろを見るとツインズの乗ったキャデラックが此方の車へぶつけた音だった。
「ツインズ…。」
「お嬢さんはあの二人が怖くないのかい?」
「ぇ?あっキーメイカーさんですか?」
「あぁ。私はキーメイカー。」
「えっとです。……ツインズは怖くなんか無いですよ?」
「…お嬢さんがあの…無垢なるプログラム…か。」
「え?」
「いや。」
「っ!!?モーフィアス!!」
「くっ。」
背後にぴったりと張り付いたツインズの車の上部からツインワンが身体を出しマシンガンを乱射する。
「……っていうか。キーメイカーさんを取り返す目的なのに撃ってどうするんだろ‥。」
「嫌に冷静だね…;」
「アハハ。」
キーメイカーとは仲良く頭を低くし銃弾の衝撃を防いでいる。
「兄貴。まさかに当ててないだろうな?」
「安心しろ。だけには絶対に当てない。」
「……まぁそれならいいけど。」
「だが…は…」
「あ?なに?」
ツインワンは銃を撃つ手を止め必死に運転する弟を見る。
「はもう俺達の元に帰ってこないのかな…。」
「なんでだ?だってはあのおっさんに怒鳴ってたじゃん。」
「だが…マスターはの信用に値すると思うか?」
「……いいや。」
「だろう?」
「でも、それはが決めることだろ?もしがこっちに来なくても俺等が会いに行けばいい。」
「…そうだな。」
「おっ。兄貴。掴まってろよっ!!」
「!」
前を行くモーフィアス達の車はフェンスを突き破りフリーウェイへと飛び出した。
何時の間にやら周りにはパトカーが付いてきている。
よくよくみるとパトカーに乗っているのは警官ではない。
恐らくキーメイカーを消す為に集まったであろうエージェント達だ。
ツインツーは舌打ちすると思いっきりアクセルを踏み込んだ。
「まっ前見たくない…」
は頭を抑えて眼をギュッと瞑っていた。
その間にもツインワンの銃撃は続いている。
フリーウェイを走るほかの車を半ば強引に避け進む車はかなりスリリングだ。
「うわっ!?ツインワン?」
「急げ!?」
前方に周っていたツインズ達の車から弾切れになったのであろう銃を捨てるとツインワンが透明になり飛び出してきた。
車を通過しツインワンが車内に入ってきた。
後部座席へ行くとキーメイカーを捕まえ彼の首筋に剃刀を当てようとする。
「ツインワンっ!」
「は伏せてろ。」
彼の腕を払い狭い車内でのモーフィアスとツインワンの攻防が始まった。
は如何してよいのか分からずツインワンとモーフィアスを交互に見ている。
モーフィアスの首筋に剃刀を当てたときが叫んだ。
「っ!?エージェント!!」
「「!!?」」
トリニティはボンネットに飛び乗ったエージェントを振り落とそうと必死に車を動かす。
エージェントはそのまま車の屋根を素手で取り払うと此方を見る。
と、モーフィアスはツインワンの腕を押さえながら銃を撃つ。
その弾さえも瞬時に全て避けられてしまう。
「っあ!?」
の短い声が響く。
トリニティがブレーキを踏みエージェントを振り落とす。
エージェントが落ちた後、モーフィアスとツインワンの攻防が再開される。
「止めてツインワン!!」
「!お前は必ず連れ帰る!!」
「あっ!?」
「っ!!」
一瞬に気がそれた彼の隙を突きモーフィアスは今だ手にしていた日本刀を突き立てる。
それを避ける為透過した身体は車を通り抜け車外へと放り出される。
軽やかに回転して着地したツインワンは車の窓から此方を心配げに見るを見る。
「………。」
後ろから来たツインツーの運転する車に透過状態で飛び乗ると彼は深い深い溜息を付いた。
「いい加減イライラしてきた…。」
「確かに…は?」
「無事だ。」
「そっか。」
ツインズは其処で会話を止めるとエージェントから銃撃を受けているモーフィアス達の車を追いかけた。
後記
DVD見ながら描いてます…あう〜…難しい;;
カーチェイスなんて描けるかぁって感じですね(笑)
さり気にキーメイカー好きなんですけどvv
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