DEATH NOTE




































Seven Story

は思わずLの言葉に固まった。
思考回路が混乱する中、彼女の表情を見てLは意地悪に笑っている。


「えっL…その…愛って…家族愛とか…。」

「男女間の愛です。」

「それは…えっと。」

。私は貴女を愛しています。」

「ッ…ぅ…。」

「家族愛でも兄弟愛でも隣人愛でもありません。」


ことごとく否定されては思わず口篭る。

まさかLが私にそんな感情を抱いてたなんて…信じられない。


「でっでも…私は…小さい頃から知ってるから‥」

「私は子供の頃からが好きです。」

「……………(確かに今はLの方が年上だけど…)」

…私も男なんですよ?」

「へ?っきゃッ!?」


トサッと乾いた音を立てての身体がベットに倒れた。
Lが抱き締めたまま彼女を押し倒したのだ。
は先程の彼の言動と今の状況に頬を染めて慌てふためく。


「ちょっえええええLッ!!なっなにをッ!」

「もう我慢出来ません。ようやく思いを告げられたんです。」


Lの瞳は瞳孔が開き妙に息が荒くは思わず鳥肌が立った(本能的に)
徐々に顔を近づけてくる彼には慌てて抵抗する。


「L――ッ!!!ちょっと待ってぇええ!!」


ピタリと止まったLは今度は瞳に涙を浮かべ首を傾げてを見つめる。
今度はがうっと口篭った。


は…私が嫌いですか…?」

「いっいや…そんなこと…ないけども…それとこれとは話が…。」

「それなら問題ありませんね。」

「ぎゃあああ!人の話しを聞きなさいッッ!!」


嬉々として近寄ってくるLにの悲鳴が虚しく響いた。
その時、部屋の扉をノックする音が響いた。
は天の助けとばかりにLに声を掛ける。


「L!誰か来たよ!!捜査本部の人かもしれないよ!」

「……今の最優先はです。」

「最優先はお仕事です!!」

「………。」


必死なの言葉にLは渋々身体を離した。
安堵の息を吐きつつ、はLの脱ぎ捨てたままのシャツを彼に渡した。
もそもそとTシャツを着ながらペタペタと歩いて扉に向かう。
その間にも続くノック音にLは不機嫌そうに声を掛けた。
声音の低さからいかに彼の機嫌が悪いかが窺い知れる。


「誰ですか。」

「L。夜神さんがお呼びです。」

「ワタリか…丁度いい。」


どうやら彼を呼びに来たワタリだったようで。
Lは扉を開けると彼を中に居れた。
は慌ててベットから降りる。


「オヤ…此方は…。」

「あの始めまして!といいます。」

「…Lから話しは聞いています。始めましてさん。私はワタリと申します。」


自然に綺麗な礼をする老紳士には丁寧に腰を折って返した。
ワタリは玻璃越しの柔らかな視線をに向けて瞳を緩めた。
は漫画や映画を見て知っていたのでそこまで緊張せず対応できて安心しているようだ。


「ワタリ。捜査本部に全員来ているのか?」

「はい。先程資料を取りに行っていた松田さん達も戻ってまいりました。」

「そうか…分かった。少し彼女と話してから向かう。先に戻って居てくれ。」

「分かりました。それでは失礼します。」


律儀に一礼するとワタリは静かに部屋を後にした。


「L…私の事どう説明するの?」

「…はこれから起こる事を知っています。普通に話しても信じてもらえないでしょう。」

「そうだよねぇ…。」

「…予知能力者、および治療師とでも説明しましょう。あながち間違ってませんし。」

「まぁ…確かに。それじゃあこれからの事全部話しちゃうの?」

「えぇ。死神のノートが手に入ればより貴女の言葉に信憑性が出てきます。」

「うん!そうだね!」

「今後起こる事を説明してその通りになれば彼等も自ずと信じるでしょう。」


Lはの手を引き歩き出す。
ふと彼の猫背を眺めながら考えた。


「…(Lは生きてる。これからまだまだ未来を変えれる可能性はあるんだ。)」

「どうしました?」

「ううん。頑張ろうねL!」


にっこりと微笑むにLも口角を上げる。
彼女の小さな手を握り締めて部屋を出た。















後記

嗚呼。Lさん暴走(笑)…ってうちのLさんはもしや変態…?
いかん。可愛いLさんにしようと思ったのに何故だ…。
所詮書く人間の影響なんでしょうか…ごめんよL。




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