DEATH NOTE
Eighteen Story
大学からホテルに戻ると捜査メンバーに声を掛けて私はさっさとを自室に連れて行った。
彼女の着替えなどは先日ワタリと共に買いに行った際、一緒に購入していたキャリーケースに入っている。
実質私との二人でこの部屋を使っている。
もちろん私がと離れるなんて事は考えたくも無い。
ましてや他の男が居る所に彼女を寝かせるなんて有得ない。
は年齢の割には純粋すぎる、Lとして生きてきてそれ相応の人を見る眼は養っているつもりだ。
彼女は変わらない。昔から純粋で優しくて。
だからこそ私は彼女を手放せない。
と恋人という関係に昇格した事も。私の人生で彼女と出会えた次に感極まった出来事だ。
今まで私を弟や家族として見ていた彼女が一人の男として認識してくれている。それだけでも嬉しくてたまらない。
「L?どうしたの?」
「あぁすいません。それより…。」
「ひゃ!」
ああ。は細いですね。ちゃんと食べてるんでしょうか?
ぎゅっとするとの香りがしてすごく気持ちいです。
「えっL?どうしたの?」
「月くんに何もされなかったですか?」
「あっうん。大丈夫だよ。」
「……彼と何を話したんです?」
「えっとね…。」
抱き寄せたまま彼女を私の膝の上に乗せる。
は恥ずかしいのか頬を染めている。
ああ本当に可愛いです…。
視線を彷徨わせて思案する様すら愛らしくて。
彼女を眺める自分の視線がとろけていることが自覚できる。
「図書館で目当ての本を見つけて…あっ後で見せてあげるね!」
恥ずかしさを忘れる程にっこりとした笑みに私も思わず頬が緩む。
彼女の雰囲気はふんわりとして癒される。
私にとっては甘いケーキのような存在だ。
余談だが彼女が傍に居る、もしくは触れているだけで私の推理力は50%嫌、80%以上UPする。
「その時月さんが話しかけてきたの。推測なんだけど…リュークの反応からすると私からLの事を聞き出そうとしてたみたい。」
「想定通りですね。……ですが、私が居ない時に…と会話したんですか月くん。」
「それからカフェに移動して…Lとの事聞かれて…。」
「!」
が私の事を何と月くんに説明したのか…かなり気になります!
「……その…Lは大切な人って言ったの。」
「〜〜〜ッ!!」
恥じらいながら言うの言葉が身体に染みて。
幸せが溢れてくるようなこの感じ。何と表現すればいいのか。
「L?」
「……それで…どうなりました?」
「あっうん。」
さり気なく抱き締める腕を強めて話しを促した。
「そうしたら友達になろうって。後諦めないとか言ってたけど…。」
「友達ですか…。」
「でも月さんの性格じゃ私を好きだなんて言って油断させようとしてるのかな?」
「それもあるでしょう。ですが…。」
月くんの態度を見る限り私に対する反応は演技ではないだろう。
ということは私という存在がいても彼女を諦めないと言った。
つまり…
「当初は話しを聞き出すために近寄った…木乃伊取りが木乃伊になったわけですか。」
「??」
「いえ。で…はどう思います?」
「う〜ん。図書館の方とカフェでは雰囲気が違った気がするの。」
「…………。」
短時間でにこっここここ…恋をしたのか夜神月…。(言うのにも躊躇い)
「月くんの観察が目的でしたが…厄介ですね。」
「そうだね…。あちらから接触してくるとは思ったけど。」
「にアプローチするなんて100年早いです!」
「そこ!?論点そこなの!?ってうわ…。」
「どうしました?」
「なっなんか鳥肌が…。」
「風邪でも引いたんでしょうか?」
「平気だと思うけど‥。」
自分の額を彼女の額に当ててみるが、熱はないようだ。
はどこか不安気に首を傾げている。
……月くんがに対して邪な事でも考えているんじゃ…。
「は今後絶対に私の傍を離れてはいけませんよ!」
「はっはい…ごめんなさい。」
しゅんとする彼女の姿すら可愛らしくて、私の胸が高鳴る。
そんな彼女の顔を上げさせて額に軽く口付けると耳まで赤くなった。
「えっL!」
「ふふ。可愛いです‥。」
「もぉ…。あぁ…良く考えればカフェであんなっ…」
「の言葉凄く嬉しかったです。」
「う…。」
カフェでの事を思い出したのか頬を染めている彼女を抱き締めて。
柔らかな髪を撫でると恥ずかしさのせいか少し涙で潤んだ瞳が此方を見上げてきた。
反則です…。
「恥ずかしかったんだよ…すんごく。」
「ッ!」
「へ?きゃあっ!」
涙眼+上目使いは反則過ぎます。
私の理性もそろそろヤバいです。
ベットに押し倒したを見降ろし涙が溜まった瞳にキスをするとピクリと震えた。
女性にこうして触れるのは彼女が始めてだ。
「ちょ。Lッ!」
「ん…。…そろそろオアズケは辛いです。私、耐えられそうにありません。」
「我慢して―!まだ早いよぉ。」
「無理です。もう我慢も限界です。」
「きっキラ事件が終わるまでっ!」
「そんな!それにもう暫くしたら月くんと四六時中一緒に居なきゃ行けないんですよ!?」
「だっだって…。」
「今のうちにを感じたいんです。身体で貴女を覚えたい。」
「っっ!!」
相変わらずはこの手の話しに弱い。
純情すぎるのも問題だが、そこはだからこそ。
愛しくて愛しくて、壊してしまいそうなほど愛しい。
彼女は勿論月くんに等絶対に渡すつもりはありません。
彼の思惑は想像容易い。
二人で居られる間に貴女が欲しい。
「〜…始めて同士ゆっくりやれば痛くありませんよ。きっと!」
「だっだから恥ずかしい事言わないでよ!」
「恥らうも可愛いです。」
明日からの月くんへの牽制も忘れないように。
今日も貴女が傍に居てくれるこの幸せを感受しよう。
「愛しています。」
「…っ…。」
「?」
「ぅ…私も…Lが大好き。」
君が欲しい。
後記
月さん視点を書いたのにL視点が無いと思い書きました。
時間軸は大学で月さんとが遭遇の夜ですね。
主人公さんが鳥肌を感じた時丁度月さんの妄想が炸裂してる時です。
Lは色々我慢してますね(笑)
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