DEATH NOTE
Fourteen Story
大学のセンター試験が終わってからようやく入学式当日。
それまでに殺された罪人はかなりの数になっていた。
入学式典が行われる東応大学へ向かうリムジンの中相変わらずの座り方で寛いでいたLは隣に座るに視線を向ける。
式典に合わせてLとワタリが贈った黒のスーツに身を包んだ彼女は緊張しているようだ。
白いYシャツに上質の生地で作られたスーツと小柄な彼女に合わせた短めのスカート。
普段スカートを殆ど穿かない為足元を手で押さえている。
軽くメイクをして後ろ髪を緩く結い上げている為白い項が僅かに見える。
「大丈夫ですか?」
「ん?うん。あ〜なんかもう一回入学っていうのは緊張するね!」
緊張するといいながらもその瞳は好奇心で輝いている。
Lはの瞳を見つめ手にしていたチョコレートを齧った。
「楽しそうです。」
「へへ。なんたって名門大学でしょ?施設とか凄い興味があるんだ!」
「…本来の目的を忘れてます。」
「あっちゃんと考えてるよ!月さんが取る学科を選んで月さんの観察!」
「そうですね…。」
「そういえば…Lは式典の挨拶するんだよね。」
「えぇ。月くんも一緒ですね。」
「うーん…入学テスト最高点数ってすごいよねぇ。」
漫画で知っていたとはいえ余りにも桁違いな頭脳の彼等には脱帽してしまう。
「それにしても…。」
「ん?」
Lは彼女の服装を上から下に視線を這わせずいっと顔を近づけた。
ふわりと香るチョコレートの甘い匂いに彼女の気が逸れる。
「普段見ない分そそられます。その格好。」
「そっそうかな?」
「はい。………。チョコ食べますか?」
「え?いいの?」
不意に目の前でチョコを齧るLには首を傾げた。
暫くモグモグと口を動かすと徐に彼女の腕を引っ張った。
「きゃ…んん!」
チュッと軽い音が響いてそれからすぐに唇を割って舌が入り込んできた。
くぐもった声を上げるを薄目に見ながら口腔内でトロリと溶けたチョコレートを舌で運ぶ。
口中に広がるチョコの甘さと生き物の様に動くLの舌には頬を染めて彼の服を掴んだ。
「ふ…ぁん。んん…むぅ。」
「ん……。」
漏れる吐息すら甘く感じられる中。
ぴったりと張り付いていた唇を微かに離すと唾液が糸を引いた。
Lは唇を離したまま舌だけ伸ばして彼女の唇を撫でる。
ぴちゃぴちゃと卑猥な水音が響きフルフルと彼女の肩が震えた。
「ん‥ん…。」
「ふ…。舌…出して下さい。」
舌で唇をなぞりながら問い掛ける。
はおずおずと唇を開いて赤い舌を微かに出した。
恥じらいながらも自分の言う通りにするにLは知らず笑みを浮かべる。
舌先だけで戯れる様に絡ませると微かだった水音が少し大きくなった。
チュプ。ピチャ。
「んぁ。ふ…ぁ…ん。」
「ぅん……。」
ぴちゃっと音を響かせて舌が離れた。
荒い息を吐くはすっかり力が抜けてしまったのかそのままLの胸元に倒れこむ。
彼は嬉しそうに彼女を抱き締めたままにっこりと笑った。
「可愛いです。いますぐ食べたいです。」
「だっ駄目だよッ!!」
「ですが…。」
「今日は入学式だってば!もう着くよ!」
「……仕方ありません。」
「ひゃ!なっなに?」
首筋に顔を埋めて鎖骨の上辺りに唇を押し当てた。
微かな痛みを感じたと思うとLが離れた。
「貴女が私の物だという証です。」
「ぇ…?」
は正面にあるマジックミラーで自分の胸元を見る。
其処にははっきりと赤い花弁のようなキスマークが付いていた。
「あぁ!?」
「は肌が白いので良く目立ちます。」
「めっ目立っちゃだめでしょ!」
「首元を開けなければ見えません。むしろ見えた方がいいんですが。」
男共への牽制になりますし。
Lの小さな呟きはには聴こえなかったようだ。
後記
やっと恋人同士なのでせっかくだから…って。
なんだかやっぱりLさん変態チック。
もうこればっかりはしょうがないですね。因みにワタリさんは大人の余裕で聞き流しです。
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