DEATH NOTE
Eleven Story
「……竜崎。」
「なんですか?」
「…さんを抱える必要があるのか。」
「あります。私にはが必要不可欠です。」
「………。」
Lはを自分の足の間に座らせて背後からぎゅっと抱き締めていた。
モニターを見ながら隣のソファに座った夜神の呆れた視線が突き刺さる。
小柄なはLの腕に抱かれすっぽりと納まっている。
時間は夜中の二時を過ぎていた。
は舟を漕ぎながらうつらうつらしていた。
「。眠いですか?」
「ん…だいじょーぶ。」
「………さん。君は部屋で休んではどうだ?」
「いいえ!皆さんが頑張っているのに一人だけ寝れません!」
Lの腕に身体を預けたまま左右に頭を振って意識を繋ぎ止める。
「…部屋に戻ってシャワーでも浴びたらどうですか?」
「そうだね…それじゃあ借ります。」
Lの腕が離れては立ち上がった。
ふらふらしながら部屋を出て行く。
そんな彼女の後ろ姿をLと夜神は心配そうに見送った。
「…彼女浴室で寝ないか…?」
「……見てきます。」
「おっおぃ!竜崎ッ何を馬鹿な事を!」
ぼそっと呟いて立ち上がりかけたLの腕を夜神が引き止めた。
それから少しして、部屋にが戻ってきた。
「L……服借りていい?」
「どうしました?」
「パジャマ買うの忘れてた…。」
「部屋にありますから使ってください。」
「うん。ありがとう。」
それからまた数十分後。
シャワーを浴びて幾分すっきりしたが部屋に戻ってきた。
相変わらずモニターを凝視している二人を見て紅茶を作りに向かう。
「お疲れ様です。」
「あぁ。すまない。」
「ありがとうございま…ッ!」
「?…どうしたのL?」
紅茶を渡していたの姿を見てLが固まった。
大きな瞳を更に大きく見開いて黒目の瞳孔が広がっている。
は彼の顔を見て思わず身体を震わせた。
いつぞやベットに押し倒された時のLと良く似ていたから。
「えっ‥L?」
少し後退したの肩をガシッと掴んでずいっと顔を近づけた。
夜神は紅茶を持ったまま異様なLの反応に驚いた様に彼を見ている。
「……すごく可愛いです。」
「は…?」
「…これが日本で言う萌えですか…確かに可愛い。」
「もっ萌え?」
何が萌えなのかには分からない。
とのその時不意に視線が回転した。
「きゃあっ!?」
行き成りLが彼女を肩に担ぎ上げた。
は落ちない様に必死に彼の以外に大きな肩に縋り付く。
「ちょっ!!」
「何してるんだ竜崎!!」
「少し仮眠を取りますので部屋に戻ります。」
「え?え?」
焦った声音の夜神の言葉に淡々としかしどこか熱っぽく返してさっさとLは部屋を出て行った。
紅茶を持ったままぽかーんと固まった夜神の姿が部屋に残された。
「ひゃっ!えっエル?」
ベットに降ろしたを見降ろしながらLはニヤリと笑った。
彼女はずりずりと後退しながらベットの上を後ずさる。
ギシリとベットが鳴り、Lが身体を乗せてきた。
「なっなに?」
「…すごく可愛いです…。誘ってるんですか?」
「は!?なっ何言ってるの!!」
鼻が当たるほど近くまで顔を寄せてLは笑っている。
は意味が分からないと首を傾げる。
「その格好です。」
「え?」
彼女の服装は、Lに借りた彼の服だ。
細身といえどLは男。小柄な彼女が切れば首元は大きく開き。
下に穿いたスウェットも紐で何とか固定している程度だ。
なにより自分の服を彼女が着ている姿を見て言い知れない高揚感を感じた。
「私の服を着ている…それだけでも堪らない。」
「なっなにそれ!」
「それに……ずっとを求めてたんです。我慢できません。」
「Lでも私は…。」
「なんですか?」
「私は…。」
「まさか誰か好きな男でもいるんですか?」
声音の下がった彼にはビクリと身体を震わせた。
「誰ですか?」
「そうじゃなくて…Lのこと好きだけど…恋愛での好きじゃ無いと思うんだ。」
だってついさっきまで、いや今でも私はLの事を弟みたいに思っていた。
だから私は彼の想いに答えられない…と思う。
「。」
「なっなに?」
「私はを愛しています。今の私なら貴女を守りこれからもずっと傍に居る自信があります。」
「……。」
彼女の細い身体をぎゅっと抱き締めて必死に言葉を紡ぐ。
「私には貴女しかいらない。貴女さえ居ればいい。」
「L……。」
「……これでも弟に思えますか。」
「っ!」
身体を離してバサリとTシャツを脱ぎ捨てる。
そのまま彼女の身体を押さえつけてキスをした。
瞳を見開いて驚く彼女の頭を固定して腰を引き寄せる。
「ん!」
「。」
微かに開いた口元から名前を紡ぎ、舌を差し入れる。
ビクリと震えた体がようやく抵抗を始める。
暴れる身体を力で押さえて奥に縮こまっていた舌を絡め取った。
「ふっ…ん…ぅやっ…。」
「ん…。」
ぴちゃぴちゃと水音が響いて。
口腔内を撫で回すLの舌の動きに翻弄されて行く。
後記
Lさん暴走?…続きは裏に…って。
連載に裏を入れるのはちょっと…UNDERならまだしも。
とりあえず…Lには悪いですが…。
※この作品が気に入って頂けましたら拍手・コメントお願いします↓※

