素朴な疑問







素朴な疑問

















「ッ?」

「う〜ん……。」

「あっあの?近すぎませんか?」


セラフは思わず後方へ逃げる。
だが、彼が座っているのは木製の椅子だ。それ以上は下がれない。
目の前には愛しくて止まない少女の姿。


「ん〜……常々疑問だったんだよねぇ。なんでセラフはいっつもサングラス掛けてるの?」

「は?」


身を乗り出し彼の瞳を暗いサングラス越しに見上げる彼女の想わぬ言葉にセラフは間の抜けた声をあげた。
は自身が座っている椅子からセラフの椅子へ身体を乗せ彼へ更に近寄る。
セラフは考えてた。
何故このような展開になったのか、と。
今オラクルはこの家に居らず二人っきりだ。
昼食を取り暫くテーブルに着いたままお茶をしていたのだが…冒頭へ戻る。


「なんで、と言われても…。」

「だって寝る時とお風呂入る時位しか外さないでしょう?」

「まぁ……」

「部屋の中とかじゃ見づらくないの?視界は暗いしさ。」

「確かにそうですけど‥。」

「それに……。」

「っ…!?」


は椅子に肘立ちの状態でセラフのサングラスへ手を伸ばす。
ゆっくりとサングラスを取り彼の瞳を真っ向から見つめる。
彼の澄んだ茶色の瞳を見つめにっこりと花のような微笑を浮かべた。


「私セラフの目好きだよ。」

「そう…ですか?」

「うん。優しくて大好き。」

「………。」


何故サングラスを掛けているか…。
深くは考えたことが無かった。
只、今の自分が言えるのは瞳は言葉以上に感情を表してしまう。
それを隠す為に掛けているのではないかと。


セラフは彼女の言葉を聴きながらふと考えているようだ。
は急に黙ってしまったセラフを不思議に思ったのか首を傾げている。


「セラフ?」

「ぁ…いえ。」


セラフは目の前にあるの顔に視界が良くなったこともあり繁々と見つめてみる。
は彼の視線に少々気恥ずかしいのか頬を染めて俯いてしまう。
セラフはそっと彼女の頬に手を伸ばし顔を此方に向かせる。


「ッセラフ!」

「今更そんなに恥ずかしがらなくても…。」

「だっだって。……ごめん。やっぱりじっと見られると恥ずかしいや…。」


彼女の言葉に苦笑しながらもそっと顔を近づける。
は彼の顔が近づくにつれそっと瞳を閉じる。


「セ…ラフ。」

。」

「ん……ふ…んん。」

「ふっ…。」


軽く啄ばむように口付け徐々に角度を変え舌を絡ませていく。
唇が軽く離れるたびに甘い水音が響きはぎゅっとセラフの上着を掴んだ。


「んふ…セ…ラ‥ん…」


赤く色付いた彼女の唇を甘噛みしたり舌でなぞったりしながら更に口付けを深くしていく。
恐る恐る伸びてくる彼女の舌を己の舌と絡ませ軽く吸うと彼女は眉根を寄せ荒く吐息を吐く。


「ふぁ…んぅ…ぅ……はぁ…。」

…。」


唇をゆっくりと離せば行為の激しさを物語るかのように銀糸が繋ぐ。
セラフは唾液に濡れた彼女の唇を再度軽く啄ばみ、其処から目元や額に軽くキスをして行く。
は激しい口付けに力がすっかり抜けてしまったようでセラフの上着を力無く掴んだまま彼に身を任せている。


「ん…」

「可愛いですね。」

「ッセラフなんだか…今日…。」

「なんです?」

「ううん。なんでもない……。(何時もより激しいだなんて言えない…)」


セラフは彼女の着ている白いワイシャツのボタンをゆっくりと片手で外していく。
戸惑っている彼女を無視し露になった白い首筋に口付ける。


「ちょっセラフ!?なっななにしてっ!」

がいけないんですよ?」

「ぇえ!?」

「あまり私を煽らないで下さい。」

「あっ煽るってなにを!!」


は真っ赤になってセラフから離れようとする。
セラフは彼女の首筋から離れ耳元へ唇を滑らせる。
何時もより低く掠れた声で囁いた。


「抑えが利かなくなる。」

「ッ?!」


シャツのボタンを途中まで外すと愛らしい白いブラジャーを上に擦り上げ、
零れ落ちる柔らかな乳房を両の手で優しく包む。
はビクリと身体を震わせ顔を真っ赤に染める。


「やっセラフっ!」

「真っ赤ですね。……肌も…綺麗だ。」

「やぁ…。」


白い肌が赤く色付いている。
滑らかな彼女の肌に手を滑らせ首筋にキスをする。
ゆっくりと唇を滑らせ鎖骨に舌を這わせると彼女の身体が面白いようにビクビクと反応を示す。


「っぁ…ん…やぁ…恥ずかしぃ…ッ。」


セラフの手にすっぽりと収まってしまう少々小振りな彼女の胸の柔らかさを感じるようにゆっくりと解していく。
彼の手により形を変える胸の刺激には耐え切れなくなったのか頭を軽く振る。
セラフはそれに気付き彼女の米神にキスをした。


「ん……セラフッ…やめ…。」

「駄目です。ほら…貴女も感じてきている。」

「いっ言わないで…んぁッ…そこ…やだぁ!」


セラフはあえて彼女の耳元で甘く囁く。
耳朶を甘噛みし熱い舌を差し入れるとビクリと震える。
言葉を掛けながら柔らかく解きほぐされた胸の先端の赤く尖った果実を軽く摘んでやると甘い声をあげる。


「やっ…。」


指先で摘むように動かし、唇を指で遊んでいる反対の果実へと滑らせる。
柔らかくそれを口に含み吸ったり軽く甘噛みすると更に彼女の声が響いた。


「ふぁ!ん…やぁ…ッ…」

…もっと声を聞かせてください…。」

「だっ…恥ずかしいってば!!」


は顔を真っ赤にさせて我に返るとセラフを何とか引き離そうと腕で押すもののセラフの力には敵わない。
彼に片手で軽々と両の手を掴まれ再度口付けられる。


「んんッ。」


するりとそのまま片手を滑らせ器用にズボンのチャックを降ろすとそのまま下着の中に掌を差し入れた。


「んぅ!?…ぷはッ。セラフっ!」

「ッ…そんなに暴れると落ちてしまいますよ?」

「だっだって!そん‥なッ。」


ゆっくりとなぞるように中指を動かすと其処はもう既にトロトロになっていた。
彼に触られている事実には如何することも出来ずにいる。


「ひやぁッ!?」

もうこんなに濡れていますよ?」

「やっ…だめぇ。」


くちゅくちゅと卑猥な音があたりに響きの甘い声も高くなる。
ゆっくりなぞっていた指先を軽くナカへ差し入れる。
浅い所を動かしながら親指で開いた花弁の上にある充血した華芯を指の腹で強く押すと尚更彼女の声が響く。


「やっやぁ!…いっ挿れちゃ…やっ…ん。」

「痛くないですか?」

「ぅん…っでも…。」

「でも?」

「こんな所でッ…ダ‥メ‥んッ。」


ずぶりと第一間接まで入っていた指を更に深くへ差し入れる。
は何時しか抵抗を忘れセラフの上着を掴み必死に声を抑えようとしている。
ゆっくりと指を抜き取り更に一本指を沿えナカへと差し入れて行く。
濡れそぼった其処は難なく彼の太くて長い指を飲み込んでいく。


「やぁッ…あ……。」

「大丈夫みたいですね。」

「ぁッ。動かさッ!んぅ…ぁぅ…」


すんなり飲み込んだ指をぐちゅぐちゅと抜き差しすると彼女は甘い声をあげる。
十分に熱を持ちとろりとした蜜を吐き出す其処の具合にセラフはふっと笑みを浮かべ彼女の汗ばむ頬にキスをする。


…。気持ちいいですか?」

「や…ッ。聞かないで…んっ。」


ビクビクと身体がひとりでに動き内壁がひくつく。
きゅっと締め付けてくるナカからずるりと指を引き抜き蜜を絡ませながら再度挿入する。
ナカをかき混ぜザラリとした上壁をなぞるとが息を呑むのが分かる。


「ひやッ‥やっ…そこはぁ…んん!!」

「イってもいいんですよ?」

「やぁ…。」

…。」


ぽろぽろと涙を零し美しく光る睫を震わせは達した。
セラフの指をキツク締め付け、力が徐々に抜けていく。
荒い吐息を漏らしつつ引き抜いた指を舐めるセラフを見て真っ赤になり顔を背けてしまう。


「ッ…はぁ…。」

……。」

「ん……セラ‥フ?」

「挿れますよ?」

「っえ!?こっここでぇ!!」

「最後までちゃんと責任取りますから。」

「いっいやそんな責任ってわぁ!!」


セラフはにっこりと笑みを浮かべ彼女の腰を掴むと脱げ掛かっていたズボンと下着を取り去ってしまう。
不安定な体制の為は慌ててセラフの首に自身の腕を巻きつけた。
安定した為セラフは熱く昂ぶる自身を取り出し彼女のさらけ出された秘所に押し当てた。
彼女の身体が緊張するのが分かる。


「ッ…やぁ‥熱ぃよぉ…」

「挿れていいんですか?…それともいりませんか?」

「ゃん‥っ…」


はセラフの問に真っ赤になる。
焦らすかのように花弁の入り口を行ったり来たりさせ先端で刺激すると彼女は甘い吐息を漏らす。


「ッ……挿れて‥下さい。

「なんですか?」

「ぅ”〜〜!!」

「クス。分かりました。」

「ぁん!ふぁあ…ぁああ!!!」


意地悪気に微笑んだ彼の首には涙を湛えギュッと抱き付いた。
セラフは苦笑するとそのまま彼女のナカに自身を押し込める。
ズブズブと花弁を押し開き奥へと入っていくセラフ自身の熱と大きさに彼女は呼吸も間々ならない。


「ぁ…はッ…そっそんな…はい…んない…っ。」

「大丈夫ですよ。」


ズブリっと彼の物を根元まで咥え込むと暫しセラフは彼女のナカを堪能する。
は荒い吐息を吐きセラフの胸に顔を埋めた。


「ッ…深ぃ…ん。」

「座ってますからね‥大丈夫ですか?」

「…多分。ッ…。」


じんわりと繋がっている部分が熱を帯び始める。
彼女の細い腰を支えながらセラフは徐に口付ける。
薄く開いた唇を自身の舌で押し開き舌を絡ませる。
のくぐもった声が漏れる。


「んふ…っん…んぁ……っぷはッ。」

…動かしますよ?」

「……ひぁッ!!」


唇を離し彼女の耳元で囁くと激しく突き上げ始めた。
肌のぶつかる音が響き彼女の背が大きく撓る。
先程の口付けで混ざり合ったお互いの唾液が飲み込みきれなかった彼女の唇から零れ顎を伝う。
突き上げながらも喉元へ伝っていく雫に舌を這わせ舐めとりながらの身体を持ち上げる。


「んぁあ!!セ‥ラフ……ぁ。」

「ッ……。」


ずるりと先端を引き抜くと再度深く押し入れる。
厭らしい水音があたりに響く彼女の内壁がキュッと閉まる。
セラフは眉を顰め彼女の様子を見る。


「イきそうですか…?」

「ッ!わっわかんな…んぁ…ぁ…やっだっめ…!!」

「ッ……ッ」


声が高くなり息を呑むのも忘れるほどに。
彼女から溢れる愛液とセラフの先走りが交じり合い結合部から零れ落ちる。
セラフの首に縋りつき身体をビクビクと震わせる。
限界を越えたの締め付けにセラフも共に果てる。
ドクンッと白濁の熱が彼女のナカを満たす。


「っはぁ…一杯ッ……セラ‥フッ…。」

…‥。」


今だ繋がったままゆっくりと彼女の身体を支えテーブルの上に倒す。
トロンとした瞳でセラフを見上げるはとても艶やかに彼を誘う。
薄っすらと上気し桜色に色付く肌。
不規則に漏れる甘い吐息。
滑らかな肌を伝う汗に匂い立つような彼女の香り。
セラフは喉を鳴らすと自身の着ていた上着を脱ぎ捨てる。


「んぅ…セラフ?…ぁあ!!」


ずるっと繋がったままだった彼自身が引き抜かれる。
引き抜かれたことにより彼女のナカに溜まっていた蜜がトプッと糸を引き零れ落ちる。
彼女の身体は勝手にビクビクと動き開かれた花弁は白く汚れている。


…まだ足らない。もっと…貴女が欲しい。」

「ひゃっ!?ちょっセ‥ラフぅ…ぁんっ!!」


力なく垂れていた彼女の片足を自身の肩に乗せると引き抜かれた昂ぶりをずぶっと差し入れた。
衝撃で彼女の柔らかな胸が揺れ高い嬌声が漏れる。
先程彼女のナカに吐き出したばかりだというのに彼の物は今だ熱く、既に固く猛っている。


「なっせっ…セラ‥フぁ…ん。」

「っッ!」

「やっやぁ!あんッ…んんぁ!!」


衝動のままに抜き差しを繰り返す。
激しく肌のぶつかると音と濡れた水音が卑猥に響く。
片足を抱えている為普段より奥深くを攻めてくる彼には達したばかりの為早くもイきそうだ。
甲高い声の間隔が短くなっていく。


「あっ…あぁ!んふぁやぁ!!セラフぅッ…ふか…ぃよぉ…!…んあぁ!!」

……っは…。」


テーブルの下にだらりと垂れていたもう片方の足も抱え上げ肩に乗せるとグッと腰を押し込めた。
ありえないほど密着した身体。
の耳元で聞こえる彼の荒々しい吐息にゾクリと背筋が撓る。
セラフは顔をあげ目の前で律動のままに揺れる胸の頂に口付け甘く噛む。
ビクリっと彼女のナカが更にキツクなる。


「っあ。セラ‥フッ…もう…駄目…だよッ」

「っ…私も…っは…一緒に…。」

「ぅん…。んぁああっ。ふっやぁん‥あっあぁセラフッ!!」

ッッ…!」


は涙を溜めた瞳で彼を見上げ彼の首に縋りつく。
セラフは彼女の身体を支えながら押し込めた自身を激しく動かす。
一際高い彼女の声が響きの呼びかけに答えるかのようにセラフも彼女の名を呼び同時に果てる。
辺りには二人の熱気で満たされ。
二人の甘い吐息だけが響く。


「ぁはぁ…。はぁ…セ‥ラフ?」

「ッ…は…なんですか?」

「今日は…如何したの?」

「…いえ。」


汗ばんだ彼女の額に軽くキスをするとそのまま彼女を抱え上げる。
は慌てて緩めていた腕を強く彼の首に巻き付けた。


「にょわっ!?なっなに?」

「身体がべたつくでしょう?このままお風呂に行きましょう。」

「ぅうん……。」

「それとも…。」

「へ?」


脱衣所に向かいながらセラフの掠れた声が彼女の耳に響く。


「貴女が許すならまだ貴女が欲しい…。」

「ぅ"……。お風呂……希望‥デス。」

「そうですね。ではお風呂で…。」

「ぎゃぁそういう意味じゃないッ!!」


セラフは彼女の反応に笑うとそのまま脱衣所に入って行った。
彼女が再度セラフに頂かれたのかは…彼女のみが知る。
























後記

久々にセラフ裏でも…って書いたのがこれ。
濃かった(泣)うは〜…裏も大分あれッスね。
濃いです。すごく;;
これも愛故ですか…ね?




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