The caress in water.






The caress in water.

















※このお話はセラフ夢「我慢できない」の裏バージョンです。
もし、あの時オラクルが帰ってこず、セラフが理性を抑えられなかったら…という内容です。
先に「我慢できない」を読むことをお勧め致します。

















「ッ!?」


頬に残ったクリームを舐め取りそのまま口付ける。
は真っ赤になって現状が理解できないのか瞳を見開いたままだ。
薄く開いた唇から差し入れられる舌に驚いたは慌てて逃れようとする。


「んんっ!セ‥ラフ…ん…。」


慣れない濃厚な口付けにすでに力が抜け生理的な涙が滲んでくる。
未だ流れ続けるシャワーを徐に止めると二人とも全身びしょぬれで見つめ合う。
暫しの荒い吐息が響いていた。


「っ‥せっセラフ?」

…。身体。洗いましょう。」

「ぇ?っわぁあ!ちょっちょっと待ってよ自分で洗えるってば!!」

「駄目ですよ。力が入らないでしょう?」

「誰のせいだとっ!!」


セラフはくすりと笑うと彼女の身体を支え洋服に手を掛ける。
は慌てて彼の腕から逃れようとするが、其処は悲しいかな男と女では力が違いすぎる。
片手は彼女の細腰にしっかりと巻きつけられもう片方でタンクトップをずり上げる。


「やだっやだ〜!!セラフ!!如何したの?なんでこんなことっ!!」

「……言ったでしょう。我慢できないと。」

「なっ何言ってっ。」


彼は未だ掛けていたサングラスを外し床へ置くと、一気に彼女の服を剥ぎ取った。
は隙を突いて彼から離れ慌てて胸を腕で隠しセラフを睨む。


「っ〜。」

。……諦めて下さい。」

「やだ。」

「私が嫌いですか?」

「う"っ……好きだよ。でも…。」

「私も好きですよ。これは…多分。人で言うなら愛しているという感情でしょう。」

「あっ愛っ!?」

「えぇ。この感情に気付かせてくれたのは貴女です。こんなにも他の者を求めた事はありません。」

「もっ求めたって(汗)」

「駄目ですか?」

「…………。」


分からない。
正直産まれてこの方19年間とちょっと。
特定の男性と付き合ったことなど無かった。
どうしても好きの違いが分からないから。
大切で守りたくて一緒にいたい。
私が考える好きと違うの?


「あのねセラフ。私…分かんないよ。セラフもネオもオラクルも皆好きだよ‥。私の好きとセラフの好きは違うの?」


は彼を見上げ話す。
セラフも彼女の言葉に暫し考えたように彼女を見つめる。
そっと腕を伸ばし彼女の頬に触れる。


「多分。私の好きとの好きは違うと思います…。」

「…………。」


の頬はシャワーのせいか冷たい。
彼女に触れながらセラフは自嘲じみた笑みを見せる。


「私は…こうして貴女に触れたい。貴女を誰にも渡したくない。」

「……分からないよ。」

「では、私に触れられるのは嫌ですか?」

「ううん…嫌じゃない。」


彼女の言葉にセラフはにっこりと笑みを浮かべた。


「プログラムの私にはこの感情の意味が良く分かりません。何か大きなバグかと思いました。」

「セラフ…。」

「でも、今は違う。はっきりと貴女を意識して、感じます。貴女を愛していると。」

「っ…。」


彼の余りにも穏やかな物言いには涙を浮かべる。
セラフの手を包みポロポロと涙を零す。


…。」

「セラフっ…ごめ…なさい…私…。」


セラフは彼女に近づくとそっとの頬を優しく包み込み唇を重ねる。


「ん……。」

「嫌ですか?」

「いやじゃない…よ。」


彼女は少し笑みを浮かべ彼を見る。
セラフそれを見て手近に合ったスポンジを取るとボディソープを付け泡立てる。


「……………えっ!?あっ洗うの?」

「えぇ。その為に脱いだんですから。」

「にょっ!!いっいいい嫌。自分で洗えるよ!」

「遠慮しないでいいんですよ?」

「してないっ!!」


は耳まで真っ赤になって叫ぶ。
セラフはあっさりと彼女の言葉を無視し泡立てたスポンジを彼女の身体へ滑らせる。


「わっ!?」


だって一応、そっち系の知識は在る。
これではなにやらヤバイ気がする。と本人はかなり焦っている。


「ちゃんとこっちを向いてください。洗い難いでしょう。」

「だっ!?まっ前はいいっ!!」


彼女の白く細い肩にスポンジを当て洗っていく。
背中をすっかり洗ってしまうとぐいっと思いっきりひっぱって自身へ身体を向ける。


「わわっ!?」

「さぁ。手を退けて下さい。」

「うっ…。」

「このまま押し倒しますよ?」

「ぐっ。」

…黒いよセラフ…。

は暫し考えて、瞳をギュッと閉じるとそっと腕を退けた。


「ッ…。」

「…綺麗ですね。」

「いっいいから早くっ!!」


の言葉に苦笑するとそっとスポンジを当てた。
ぬるりとした泡の感触に思わず身を震わせるとその反応に彼は笑みを浮かべる。
ぽいっとスポンジを捨てそのまま掌で触れてきた。
はびっくりして離れようとすると彼が腕を絡め彼女を後ろから抱き締める形になる。
彼女を膝の上に乗せ抱え込むとそのまま掌を滑らせる。


「ひやっ!?っ〜〜〜セラフっ!!」

「ちゃんと洗わないとべたつきますよ?」

「だっだからって何で手ぇえっ!!」


身体に手を滑らせるたびに彼女の声は叫びから違ったものになっていく。


「っやぁ…ん…セ‥ラフぅ…」

「どうしました?」

「いっいや…何か変…。」

「変……ですか。」


クスリと笑みを漏らし、彼女の小ぶりな胸へ手を滑らせる。
手を動かす度、ぷっくりと主張し始めた蕾に触れるとビクリと身体を震わせる。
柔らかい胸の感触を感じながらそっと手を下へ動かしていく。


「っセラフ!下は汚れてないよっ!」

「でもびしょぬれですよ?ついでに洗いましょう。」

「ひゃッッ!」


すっかり力の抜けたは抵抗することも忘れセラフの胸に身体を預けている。
セラフは後ろから器用に彼女のズボンのチャックを外し脱がして行く。
ひょいっと彼女の身体を持ち上げすっかりズボンと下着を取り去ると再度自分の膝に乗せる。
両足を硬く閉じ恥ずかしそうにもじもじと動くを押さえ両手にボディソープを塗り付ける。


「ふぁ‥やぁっ…。」


緩々と太腿を撫ぜボディソープを撫で付けると彼女は身体を震わせ甘い声を漏らす。


「どうしました?身体を洗っているだけですよ?」

「っ…セラフの馬鹿ぁ…ん…。」


冷たかった彼女の肌は薄っすらと赤みを帯び、熱を持ち始める。
硬く閉じられていた両足も力が抜け始める。
すかさずセラフは足に手を掛け思いっきり左右に開かせる。


「やっやぁあっ!!」

「大丈夫ですか?息が荒いですよ?」


セラフは至極冷静な声音で問いかける。
彼女は恥ずかしさの余りセラフの胸に顔を埋める。
彼は苦笑するとするすると指を滑らせる。


「ん…セ‥ラフっ…やっ…」


の秘所は直接触られた訳でもないのにしっとりと濡れそぼり。
花弁を震わせている。
ゆっくりと指を動かしなぞると身体を震わせ声を上げる。
セラフはの耳元で低く囁いた。


…まだ触れてもいないのにこんなに濡れていますよ?」

「やぁ‥違っ…。」

「違わないでしょう?ほら…。」

「んんっ‥ふぁ…やっいっ挿れちゃダメッ…!」


セラフは静止も聞かずゆっくりと中指を差し挿れる。
第二間接ほどまで挿れると抜き差しを始める。


「ふっ‥あぁっ‥やっ…ん。」

「気持ちいいですか?」

「やっ…セラフぅ…」


彼は彼女の右足を片手で支えたままもう片方の手で花弁を刺激する。
何時の間にか指が増やされ辺りにはクチュクチュという卑猥な音が響いている。
バスルームという密室の為かその音と彼女の甘い声は共鳴し更にの恥辱を煽っている。


「んっ…おかし…くなる…っあ‥」

「奥まで咥えていますよ?…こんなに乱れて‥。」

「ひやぁっ…そこ‥やっ…。」

「此処がいいんですか?」


彼女のナカの上の部分を指が掠めると途端に身体を激しく震わせる。
セラフはの一番感じる場所を見つけると其処を重点的に刺激し始めた。
は甲高い声を上げ始めセラフにしがみ付く。


「あっあぁ!やぁ…変っ…あん…」

…。」


セラフは指を激しく動かしナカを刺激し続ける。
花弁から主張している花芯をあいている手で撫でると彼女のナカがセラフの指を締め付ける。


「やっだっ駄目ぇ!!」


ビクンッ


2、3回大きく身体を震えさせくたりと力が抜ける。
後には荒い息だけがバスルームに響いた。


「っん…。」


ずるりと指を引き抜くと甘蜜が糸を引く。
は恥ずかしそうに彼から顔を背ける。


…大丈夫ですか?」

「あっあんまり…うぅ…恥ずかしいっ!!」


セラフは彼女の身体を片手で支えシャワーを手に取りお湯を出す。


「掛けますよ?」

「うん。」


彼女の身体に纏わり付いた泡やソープが流れ落ちていく。
すっかり綺麗になったを支えつつシャワーを止めるとひょいっと彼女を抱え上げる。
慌ててセラフの首に腕を巻きつけ至極近距離の彼に問いかける。


「せっセラフ?」

「どうせですからこのまま入りましょう。」

「へっ?入るって……おっお風呂?」

「えぇ。それには余り動けないでしょう。」


水の中だと楽ですし(何が)等と言いつつ彼女を浴槽へ下ろす。
浴槽内にはミルク色の温かい湯に満たされ彼女は内心ほっとした。
すると目の前に立っていたセラフが自身の着ていたタンクトップを脱いだ。
は慌てて後ろを向く。


「まっまさかセラフっ!?………入るの?」

「いけませんか?」

「いっいや‥別に悪くは無いけど…(恥ずかしいんですが…;)」


至極冷静な彼の態度にはまたも頬を染める。
確かに先程冷水を浴び彼も全身濡れている。
次いで身体も冷えているのだろう。暖めるのは当然だ。
セラフはさっさと服を脱ぎ捨てるとゆっくりと浴槽へ入ってきた。


「うきゃぁっ!?」


セラフは彼女の後ろに座りを抱え上げると彼女を自分の足の間に置いた。


「せっせせセラフ…?」

「なんですか?」

「あの‥恥ずかしいよ?」

「そうですか?」

「うん!!ねっ…もうちょっと離れない?」

「さっきはあんなに近かったのに?」

「ぅ…。」


セラフの言葉に更に赤くなり諦めたかのように脱力すると彼の胸に背を預けた。


「ん?…セラフ?」

「…はい?」

「えっと…なに?」

「えぇ‥少し。私もそろそろきついので。」

「それは…えっと…(まさか…)」


セラフは湯の中でゆっくりと彼女の身体をなぞる。
先程の熱が抜け切れていないには大きな快感になる。


「セ‥ラフ…んん…」

…。私を受け入れてくれますか?」

「うん‥…。」


セラフはの身体を持ち上げ両足を押し開く。
後ろから熱く硬い彼自身を当てられは身を震わせる。


「んん…っ……。」

「力を抜いてください…。」


ゆっくりと彼女の身体を自身の昂ぶりの上に下ろして行く。
ずぶりと花弁を押し開き深く入っていく。


「っあ!!…ん…あぁ…」

…」


ようやく全て収まりきるとは深い吐息を吐いた。
セラフは彼女の腰を掴みゆっくりと上下に動かし始める。


「あっ‥セラフ待って…んぁ…ふぁ‥!」

のナカは熱いですね…。」

「あぁ…っ恥ずかし…んん‥。」


ちゃぷちゃぷと湯が揺れる音が次第に大きくなっていく。


「んふぁ‥やっやぁ…っ…セ‥ラフっ。」


セラフは彼女の身体を自分の方に向かせる。


…分かりますか?」

「な…に?ん…。」

「奥まで‥貴女を感じます。深く…っ…繋がっている。」

「ん…分かる…よっ。…セラ‥フ…熱ぃ…ん…。」


は激しく上下に揺さぶられながら彼の首に縋りつく。
セラフも限界が近いのか辛そうに眉を寄せる。


「ひぁ…んっ…もっ…駄目っ…」

…っ…。」


水の跳ねる音との嬌声がバスルーム内を満たす。


「あっぁ…セラ…フぅ…ゃあっ…あっあぁあああ!!」

「大丈夫ですか?‥」


叫びにも似た声をあげ力無く彼の胸に倒れこむの額に優しくキスをし。
ゆっくりと再度動き出す。


「ぁ‥セラフっ!」

「いいですか?」

「…ぅん…っ…ん‥。」

……。」


深く深く抜き差しを繰り返し彼女の甘い声が高くなる。


「ん…セ‥ラフ…わっ私…また…ぁん…。」

「っ…。」

「んぁあああ!!」

「っく。‥」


ビクリと背を弓形に撓らせ達する。
それと共に彼女のナカもきゅっと締まりセラフも達した。
お湯とは違う熱い物が流れ込んでくるのが分かる。
は頬をピンクに染め恍惚とした顔で彼の胸に顔を埋めた。















「ん………?」

「気付きましたか?」

「あれ?…私…ん??」


は辺りをきょろきょろと見渡しセラフに目を留める。
彼はちょうど部屋に入ってきた所だったようだ。
手に水の入ったコップを持っていて、気付いたに渡す。


「大丈夫ですか?」

「ん‥あんまり…腰が痛い…。」

「‥初めてだったんですか?」

「…うん。」

「そうですか…。」


セラフはが横になっているベットに座る。
よくよくみると今彼女が寝ているベットは自分の物ではない。
部屋の内装も殆ど家具の無いシンプルなもの。
セラフの部屋のようだ。


「運んでくれたの?」

「えぇ。あの後が気絶してしまって。」

「そっか…。」


赤くなって手にした水を口に含む。
からからに乾いた喉が潤う。


「…セラフは……初めて?」

「えぇ。そもそも私はプログラムです。人間の様に性欲はありませんから。」

「そう…だよね。というか…(初めてがお風呂って…)」


思わず頭を抱えてしまったにセラフは不安気に問いかける。


「…行き成りすいませんでした。」

「えっ…あぁ…うん…。」

「…………。」

「…………。」


思わず気まずくなってしまい、は目線を辺りへやる。
無駄なものが一切無い部屋にはベットにクローゼット。
サイドテーブルのみ。
テーブルの上には酒瓶と小さな杯が置かれている。


…。」

「はっはぃいっ!?」

「?…どうしました?」

「いっいや‥なんでもないよ。で、なに?」

「嫌‥でしたか?」

「ぇ……ううん。嫌‥じゃなかったよ。」

「そうですか…。」

「うん…。」


セラフを見つめる。
彼もいまいち自分の感情が分からないのか困惑した顔をしている。
は起き上がっていたベットからさっと出ると、ベットサイドに座っていたセラフに飛びついた。


「っ?」


思わずそのままの勢いで彼の上に乗り上げてしまいセラフを押し倒す形になる。
セラフは驚いたように彼女を見つめる。
はにっこりと花のような笑みを浮かべる。


「セラフのこと好き。…特別な”好き”だよ?だから、悪かったなんて思わないで?」

……。」

「セラフは?私が特別?」

「えぇ。特別…いえ。愛しています。」

「うん!…大好きだよ。」


頬を染めたはそのまま彼に軽くキスをする。
と、その時オラクルの声が聞こえる。
帰ってきたようだ。
は慌ててセラフから離れようとするものの彼の手が何時の間にやら彼女の後ろ頭を固定している。


「ん…セラフ…オラクル…帰って…。」

「もう少しだけ…。」












「…あの子達なにやったのかしら‥」

オラクルはぐちゃぐちゃになったキッチンを見渡して溜息を付いた。


















後記

セラフの裏夢希望者結構居たので…。「我慢できない」
の続編見たく描いて見ましたvvってか…長い;;
う〜ん…初でお風呂って如何なのさ(笑)長々とお付き合いくださりありがとうございますv




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