香り
-----------香り
「甘い匂いがする。」
「は?」
唐突に何を言うんだこの人は…。
は突拍子もないセフィロスの言葉に首を傾げ長身の彼を見上げた。
星を巡る戦いも終わり‥星に平和が戻ってから数週間たつ。
彼女は今クラウドやティファ、ヴィンセント…そして…セフィロス達と共に暮らしている。
クラウドは仕事に。ティファは買い物にヴィンセントは不明。
今現在家にはセフィロスとしかいない。
ソファに腰掛本を読んでいたの背後…ソファ越しに彼女の首元に行き成り近づいた彼の第一声が先程の言葉だった。
「甘い匂い…ですか?」
「あぁ。」
「??お菓子とか作ってませんけど…。」
「いや。」
さらり、と。
彼女の綺麗な黒髪を指で梳き瞳を閉じる。
彼の行動と行き成り近づいた綺麗な顔には頬を染める。
「セフィ?」
「シャンプーか?」
「あっ。ティファが新しいシャンプーにしたからかな?そんなに匂う?」
「そうか…。」
「フローラルだからそんなに強い匂いじゃないよ?」
「あぁ…………。」
「ひゃっ!?なっなにッ」
「ククク…いや。」
あろう事か掻き揚げた髪から露になった白い彼女の項に彼が口付けた。
はビクリと大きく体を震わせ思わず手にしていた本を落としてしまった。
耳まで真っ赤に染めたは慌ててセフィロスから離れようと立ち上がろうとする…が。
「わわッッ!!ちょっ。セフィ!」
「逃げることないだろう。」
「逃げますって!普通!」
肩をしっかり掴まれてしまいソファに縫いとめられたはセフィロスに食って掛かる。
彼はただ不適に笑っているだけ。
「む〜〜〜〜……。」
「クッ。怒るな。」
微かに怒りを込めた視線を向ければ彼は肩を竦め彼女の躯を軽々と持ち上げた。
「きゃっ!!」
抱えたままソファに向かいまず自分が座り彼女を自身の膝の上に座らせた。
勿論腰に腕を回し逃げられないようにしているが。
「なっなんでこんな…体勢に…。」
「たまにはいいだろう二人っきりなんだからな。」
「ふっ二人っきりって……でもヴィンは部屋で寝てるんじゃ…。」
「…………この状況で他の男の名を呼ぶのか?」
「っひ……スイマセンモウイイマセン…」
それはそれは綺麗に笑みを向けられたは思わず言葉が片言になってしまった。
なんとか彼の膝から逃れようとするもののセフィロスは徐々に顔を近づけてくる。
「ッ/////」
「顔が赤いぞ?」
「なっ!誰のせいだと!!」
「…本当にお前は面白い。」
「セフ…ッ…」
彼の言葉に反論しようとした言葉は彼の唇によって塞がれてしまった。
くぐもった声を漏らし彼の胸を押して離れようと試みるもののやはり力では敵わない。
「んんッ。…ふ…っは。セ…ん!」
薄く唇を離し角度を変えて口付ける。
彼の唇と口内を撫で回す舌の動きに翻弄されの瞳に涙が滲み始める。
最後に彼女の赤く色づいた唇を軽く甘噛みしゆっくりと離れていく。
「ふぁ…っ……」
「もう限界か?」
頬をピンク色に染め、瞳は涙で潤み吐息は熱を持つ。
セフィロスは彼女の顎に手を当て自身に向かせ妖艶に微笑む。
と、その時。
「ッッヴィンセント〜〜!!!!」
「!?」
行き成り叫んだにセフィロスは呆気にとられたように固まった。
その時2階からなにやらドサリと重い物が落ちたような音が響き此方へ徐々に近寄ってくる駆け音が聞こえ始めた。
「ッ!!」
バンッ!!
勢いよく部屋に入ってきたヴィンセントはとセフィロスを見て微かに眉間に皺を寄せた。
徐に愛銃を取り出し檄轍を引く。
「…………何をしている。」
冷え切ったヴィンセントの声が辺りに響いた。
「あらどうしたのよ?」
「ん〜?…家の方は五月蝿いからティファのお手伝いする。」
ティファの働く店にやってきたはカウンターに座り頭を垂れた。
彼女はそんなを見て苦笑する。
「またあの二人?」
「うん。というかセフィロスの方。」
「全く懲りないわね〜。」
「………そういえば新しいシャンプーそんなに匂い強くないよね…?」
「シャンプー?えぇ。確か微香だもの。それがどうかしたの?」
「ううん。(なんでシャンプー変えたの分かったんだろ?)」
後記
ほのぼの書こうとしてまとまりが付かなくなった(泣)
一応俺の書くFF7ではセフィ死にませんから(笑)ついでにあの人も死なないッスけど。
にしても……何が書きたかったんだろう;
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