It wants to tell these new feelings to you.
It wants to tell these new feelings to you.
その日は天気がいい為ビルの屋上に来ていた。
晴れ渡る青空に白いシーツが眩しい。
選択干しも一段落着くとは大きく伸びをした。
爽やかな風が彼女の艶やかな黒髪を撫ぜる。
「ん〜天気いいなぁ…。」
「。」
「あっ。ゴースト何時来たの?」
「さっきだ。預言者に聞いた。」
彼女の後ろに立つのは先日とある理由で知り合ったゴーストだった。
何時ものように黒いコートにサングラス姿の彼にはにっこりと笑みを浮かべる。
「どうしたの?」
「少し‥相談があるんだが…。」
「相談?」
は可愛らしく小首を傾げ背の高い彼を見上げる。
ゴーストは何処か自嘲気味に笑みを浮かべこくりと頷いた。
二人は物干の近くの貯水用の配管に腰掛暫し空を見上げる。
「相談って‥なに?」
「あぁ……。こんなことを聞くのは可笑しいかもしれないが…。」
「?」
「はトリニティを如何思う?」
「トリニティ?……うーん…頼りになるお姉さんかな。」
は暫し考えてから言葉を紡ぐ。
自身のことには全く疎いくせにこういうことに関しては何処か鋭い彼女は変な勘繰りをいれることはしない。
「強くて、包容力があると思う。お姉さんでありお母さんみたいな感じがする。」
「そうか…。」
「それでトリニティがどうかしたの?」
「いや…。俺はトリニティと同じ日に目覚めたんだ。彼女のことを妹の様に思っていた。」
「うん。」
「俺は彼女を愛していた。だが、彼女には…。」
「………その愛って兄弟に対するのじゃないよね。」
「あぁ。」
「うんと…ゴーストはまだトリニティのこと愛してる?」
「多分…そうだろう。」
「そっか…。私はそういう経験が無いから恋愛感情で好きとか分からないけれど…それはいいことだと思うよ。」
「いいこと…なのか?」
「うん。辛くても悲しくても人をどんな形であれ好きになるのはいいことだと思う。」
は穏かな笑みをゴーストに向ける。
「ごめんね。なんだか回答になってないみたいで。」
「嫌。ありがとう。突っかえが取れたようだ。」
「本と?少しでも役に立ててよかったぁ。でもこういう相談はもうちょっと経験豊富な…ナイオビさんとかに相談した方が言いと思うけど。」
「じゃないと駄目なんだ。」
「そうなの?」
ハテナ顔で首を傾げるを横目に捕らえつつゴーストは深く深く深呼吸をした。
トリニティがネオに惹かれ自分には親愛の感情しか持っていないことは知っていた。
それでも諦めきれなかった。彼女を愛することを。
そんな時に現れた。俺は彼女に……。
だからこそこの悩みを聞いて欲しかった。
「ともかくありがとう。吹っ切れたよ。」
「ぇ。そうなの?あっでも…トリニティやネオを嫌いにならないでね?」
「あぁ。勿論だ。」
「うん!」
花の様に降り注ぐ光の様に穏かな笑みを見、ゴーストは瞳を細めた。
まだこの新しく生まれた気持ちを君告げるのはやめよう。
まだ早い。もう少し。もう少しこの思いに浸りたい。
後記
ゴーストさんはトリニティに対してそういう感情を持っていると確信してます(笑)
だって「ENTER THE MATRIX」でそういう内容あったから…
だからそれを越えて主人公を想う。その過程を書きたかった!
ぶっちゃけ俺自身こういう話題が苦手なのでかなり文才ない結果に終わりましたが;;(泣)
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