Strange love






Strange love
























ザイオン。
ゴーストはネオを探してトリニティの部屋に来ていた。


「あら。どうしたの?」

「ネオはいるか?」

「ネオ?居るけど…珍しいわね。貴方がネオに用事なんて。」

「伝言を頼まれたんだ。」

「伝言?ナイオビに?」

「いいや。プログラムの少女からだ。」

「それってまさか!?」

「あっあぁ…なんでその名前を?」


行き成り興奮気味に彼の首元を掴むトリニティにゴーストは驚いて彼女を見る。
すると声に気付いたネオがひょっこり顔を出す。


「あれ?どうしたんだ。……ゴースト?」

「ネオ。」

「ネオ!!から伝言があるらしいの!」

「なんだって!?になにかあったのか?!」

「いっいや…。」


トリニティに次いでネオにまで詰め寄られゴーストは引き攣った笑みを浮かべた。






改めてトリニティの部屋に入ったゴーストはテーブルに着く。
勿論ネオとトリニティも目の前に座っている。


「それで?からの伝言は?」

「あぁ。偶には遊びに来て欲しいだそうだ。」

「それだけか?」

「そうだ。」

「なんだ…よかった。に何かあったかと…。」


安堵の溜息を付くネオを他所にトリニティは眉根を寄せゴーストを見る。


「待って。どうして貴方がを知ってるの?」

「あぁ…それは…。」


先日起こった経緯を掻い摘んで説明すると両者は異なる反応を見せた。


「でもどうしてはコピーされたスミスだと分かったんだ‥?」

「全くセラフは何をしてるのかしら…から離れるなんて!」

「…………。」


ネオの疑問は最もだ。
だが、トリニティの反応は…
流石のゴーストも苦笑いを浮かべた。


「そういえば。ネオ達は彼女とどうやって知り合ったんだ?」


ゴーストの最もな疑問に今だ憤慨しているトリニティを他所にネオが説明を始めた。


「始め俺達は彼女を人間と思ってコンタクトしたんだ。でも実際の所彼女の身体は見つからなかった。」

「‥本当にプログラムなのか。」

「あぁ。だが、機械が作ったプログラムじゃない。彼女の両親が作った最も人間に近いプログラムなんだ。」

「最も人間に近い…。」

「現に俺達がコンタクトするまで彼女は自分の事を人間と思って生活していた。」

「それで何故セラフが彼女と一緒に居るんだ?」

「預言者とセラフがを守っている。ザイオンに彼女を連れて来ることは出来ないからな。」

「そうか…。」

「彼女は私達と機械を繋ぐ唯一の存在。エージェントやメロビジアン達も狙っているのよ。」


不意に一人仏頂顔だったトリニティも会話に入ってくる。
すると行き成り立ち上がりネオを見る。


「ネオ!こうしちゃあ居られないわ!が寂しがってるんですもの今すぐ行きましょう!」

「いっ今から?」

「えぇ!!」


さっさとトリニティは部屋を出て行く。
そんな彼女を呆気にとられたように二人は見ると大きく溜息を付いた。


「彼女が絡むと何時もああなのか?」

「…まぁね。あぁ。ゴーストも来るかい?」

「…そうだな。」













「………どうしたんですか行き成り。」


セラフは彼等を見て眉間に皺を寄せる。
彼等とは当然トリニティとネオ‥そしてゴーストの事だ。


「あれ?どうしたの?」

「「!!」」

「ネオ!トリニティ!!ぁ…それにゴーストさん?」

「あぁ。憶えてたのか‥。」


セラフの後ろからひょこんと顔を出したは久々の面々に笑みを浮かべる。
そして、何時ものメンバーではないゴーストに駆け寄る。


「ネオ達に伝えてくれたんですね!」

「あぁ。」

「ありがとうございますっわぁ!?」

!寂しかったのね!!あぁごめんなさい!」

「とっトリニティっ。くっ苦しいっ。」


ゴーストと話していたの後ろから行き成りトリニティが抱き付く。
の首に腕を巻きつけぎゅっと抱き締める。
彼女は苦しげにギブギブとトリニティの腕を叩く。


「ちょっトリニティがやばいぞ!?」

「おい!!締め過ぎだ!?」

!!?」


セラフが半ばむりやりトリニティからを引き離す。
心配げに彼女の首元に触れる。


「大丈夫ですか?」

「うん。平気だよ〜。」


本当に心配気なセラフを見てゴーストはネオに耳打ちする。


「セラフって…前からあんな感じだったか?」

「はは‥のおかげかな…。トリニティもそうだけどかなり過保護だからなぁ…。…二人とも。」

「私が何かしら?」

「「っ!?」」


行き成り会話に入ってきたトリニティに思わず口篭る二人。
は彼等に近寄る。


「ともかくきてくれてありがとう!お茶にしようよ。クッキー焼いたから!」

「えぇ。頂くわ。」

「オラクルは?」

「部屋に居ると思うよ。何か楽しそうだったけど。」

「預言者は俺達が来るのを知ってたのか…。」


ぞろぞろと部屋に入るとネオ達にソファに座るように言うとはキッチンへ入っていった。
それにセラフも付いて行く。


「本当にセラフは彼女から離れないな。」

「全くなんであの時セラフはから離れたのかしら!」

「しかもスミスが居たって言うのに…。」

「……ネオ。あんたも十分過保護だろう。」

「ん?」


ゴーストはネオを見て呆れたように溜息を付いた。
すると部屋にとセラフが入ってきた。


「あっゴーストさん紅茶でよかったですか?」

「あぁすまない。」

「ねぇ。なんでゴーストには敬語なの?」

「ぇ?だって…えっと…。」


は言いずらそうに何故か赤面する。
ゴースト以外の者は思わず彼女に注目する。


「その…あんまり親しくない人に馴れ馴れしく話されるのって嫌かなって…。」

「気にしなくてもいい。」

「でも…。」

「俺もと呼んでもいいかな?」

「ぁ…うん…じゃあ私もゴーストって呼んでもいい?」

「勿論だ。」

「そうか…は日本人だもんな…。礼節をわきまえてるんだな…。」

「偉いわねぇ…。」


ネオとトリニティは感心したように頷き。
セラフは何やら仲良さげなとゴーストに眉根を寄せ見つめる。


「そういえば、ゴーストはネオ達とは違う船なの?」

「あぁ。俺はロゴス号の船員だ。」

「彼の船はナイオビが船長なのよ。」

「ナイオビさん?あぁモーフィアスが言ってた…女性の船長さん。」


その日。
普段より長い間彼女達は色々と話していた。
は楽しそうに彼等の話に耳を傾け、時に相槌を打ち時間は過ぎていった。


「もうこんな時間ね…ずいぶん今日は長い時間此処に居たみたいね。」

「そうだな…そろそろ帰らないと。」

「そっか…あっ晩御飯の準備しないと…。」

。洗濯物を見てきますね。」

「あぁ。うん!」


そういうとセラフはさっさと居間を出て行った。
立ち上がった面々を見ても紅茶などを片付け始める。
キッチンに入ると後からゴーストがティーカップを持って入ってきた。


「料理も出来るのか?」

「うん。セラフも料理上手いんだよ〜。家事は分担してるから。」

「ほぉ…いつか食べてみたいものだな。」

「あっそれじゃあ今度ゴーストの為に何か作るよ?リクエストある?」

の得意なものでいい。」

「そっか…じゃあ和食になるなぁ…。」

「日本のか…それもいいな。」

「うん!」


それから三人はに見送られながら現実世界へと帰っていった。


「ねぇ。の好みってやっぱりアジア系なのかしら?」

「は?何の話?」

の好きなタイプよ!彼女が懐いてるのってアジア系が多いと思わない?」

「そういえば…セラフもゴーストもそうだな…。」

「はぁ…大丈夫かしら…。」

「(何の心配してるんだ…)」


彼等が来てからたびたびゴーストは一人での元に顔を出すようになった。
また、それを不安げに見守るセラフとトリニティ達がちゃっかり側に居た事は言うまでも無い。
























後記

なんていうか…意味分かんない(汗)
ほのぼのを書こうとして失敗しました…。
ともかくゴーストとの絡みをと思っても何故かトリニティがっ;;;;




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