The bathing which is busy is done.
The bathing which is busy is done.
天気のいいある日。
とある事情でハリーポッターの世界にやってきた少女。
彼女は上機嫌で禁じられた森への道を歩いていた。
「クロ〜〜〜〜♪」
は森の外れ。ちょうどハグリットの小屋からは四角になっている場所。
其処に付くと森に向かって声を掛けた。
すると、がさがさと音がして大きな、真っ黒な犬が出てきた。
その犬はふさふさとした尻尾を千切れんばかりに振りながらに飛び付く。
「クロ!ごめんね〜遅くなって。」
「わふっ!」
自分の上に乗っかている犬の首にぎゅっと抱きつき起き上がる。
来る際に持ってきた大きなバスケットを犬の前に置く。
「今日はハーマイオニーにも手伝ってもらったんだ!だから一杯あるよ〜。」
バスケットの中には昼食に出たであろう数々の料理が詰まっていた。
犬はそれを見て灰色の目を輝かせるとすごい勢いで食べ始めた。
はがっつく犬の隣に座ってにこにこと眺めていた。
「そういえば…今日スネイプ先生に呼ばれてたっけ。」
ピクッ。
彼女の言葉に犬は一瞬動きを止める。
「あっルーピン先生が紅茶飲もうって言ってたんだっけ。」
「ごふっ。」
「わっクロ??」
何事か咽た犬には慌てて持ってきていた水筒から水を差し出す。
ごくごくとすごい勢いで水を飲み干すと空っぽになったバスケットを見てくぅ〜んと情けない声を出した。
「あれ?もう食べちゃったんだ…何時もより多かったのに。また明日持ってくるからね。」
「わんっ!」
「ん。いい返事〜。あっそうだ…今日はクロをね…。」
「?」
は犬の前足を持ったままにこにこと話した。
「綺麗にしようかと思って!」
「!?」
「だってすんごい汚れてるし…せっかく綺麗な黒い毛もドロドロだもん。」
「…くぅ。」
は犬の余りにも分りやすい声音に苦笑すると杖を出す。
「大丈夫!ちゃんと調べてきたから。」
逃げる犬を何とか押さえて短く呪文を詠唱する。
すると杖の先からもこもこと泡が吹き出した。
その泡を犬の頭から尻尾まで吹きかけると杖をしまって腕まくりをした。
「洗うぞ〜。」
わしゃわしゃわしゃ………
「痒い所はないですか〜?」
「わん!」
は泡に塗れた犬を両手で洗っていた。
尻尾の先まで洗い終わると再度杖を握り別の呪文を詠唱した。
バシャァ!!
今度は杖の先から水が溢れ犬の身体を洗い流していく。
始めは真っ黒い水が流れていたがそれも次第に綺麗な水になっていく。
粗方泡を後し終わると犬は身体をぶるぶると震わせた。
「あはは。冷たいよ。」
水気を飛ばした犬はに擦り寄る。
は杖の先から別の呪文で出した温風を当てながら犬の毛を撫でていく。
犬は気持ちよさそうにの膝の上に頭を乗せている。
「くぅん…。」
「綺麗になったネェ〜。さらさらだよ!」
「わん!!」
綺麗に乾かされたその毛はビロードの様にさらさらで滑らかだ。
彼女は満足したように笑みを浮かべ片付け始める。
「それじゃあクロ。今日はもう行くね?」
「くぅ‥。」
「また明日来るから待ってて?」
「わん!」
犬はが見えなくなるまで尻尾を振り続けていた。
「あれ。どうしたんだい?」
「へ?あっルーピン先生。」
「泡が付いてるよ?」
校舎に戻ったは一度寮にバスケットを置いてこようと廊下を歩いていると、
前から闇の魔術の防衛術教授リーマス・ルーピンがやってくる。
彼は何時も通りにこにこと笑みをたたえを見つめる。
「あれ;;飛んじゃったのかな。」
「どうしたんだい?濡れてるよ。」
「ちょっとクロを…あっクロって犬なんですけどね。」
「…犬?」
ルーピンはの髪に付いた泡を取ってやる。
彼女は笑みを浮かべ話す。
「はい!最近友達になったんですけど真っ黒くて大きな犬です。」
「………そう。」
「あんまり汚かったからさっき洗ってきたんですよ〜。」
「そう。じゃあ、このまま部屋には来れないかな?」
「そうですね。それにバスケット置いてきます。」
「あぁ。では待っているね。」
「はい!」
はルーピンに礼をするとグリフィンドールの寮へ駆けていく。
彼女の後姿を見ながらルーピンをは何事か考えているようだ。
「黒い‥犬‥ね。」
何故かルーピンの近くを通った生徒は激しい悪寒に襲われたという。
後記
6000Hit。 慧様よりリクエスト頂きました!
なんつ〜か…シリウス。わんとかわふとかしか言ってないですね(笑)
これは夢小説といえるのか…;お気に召して頂けますかね(ビクビク)