欲求不満






欲求不満























「んぅ…重い…っ…?」


ある夜。
とある事情でダンテの元に厄介になっている嬢。
真っ暗な部屋の中何かが自分の上に覆いかぶさっているような感触に瞳を開けた。


「な‥に?」


まさか強盗?いやこんな店に押し入るような奇特な強盗なんて居るわけない。
じゃあ…まさか…悪魔?


そっとベットの近くに置いてある愛銃に手をやる。
すると上に居る物体が笑い声を漏らした。


「なっ。ダンテっ!?」

「アハハ。俺をなんだと思ったんだ?」

「っ馬鹿!??あんたなにやってんのよ!!」

「…夜這い?」

いっぺん死んで来いっ!?


ドガァッ


勢い良く布団の中から蹴り上げられ思わずダンテもベットからずり落ちる。
迷わずベット脇のライトをつけると上半身裸のダンテが頭を抑えながら起き上がった姿が映し出される。
は上半身裸のダンテは見慣れている。(風呂上りにそのままだから)
だが、流石にこんな状況では赤面してしまう。


「っ〜〜。さっさと出て行きなさいっ!!」

「なんだよ。此処は俺の店だぜ?」

「だからって夜中に気配消して入ってくんなぁ!!」

「しゃあねぇだろう。お前寝てるし。」

「屁理屈を…。」


ベットに座ったダンテを睨みながらは不機嫌極まりない顔だ。
ダンテはそんな彼女に何時もの笑みを浮かべ顔を近づける。
思わず後退するものの後ろは壁。
がんっと鈍い音を立てる。


「ったぁ〜〜〜。」

「おいおい。大丈夫かよ?」

「あんたのせいだろうがっ!!」


ダンテは涙目になったの顔に更に近寄り耳元で低く囁く。


「お前の寝顔見てたら我慢できなくなった。」

「なっ何言ってっ!」

「あんな顔して寝てる方が悪い。」

「どんな顔だぁっ!?」


暴れだしたの両腕を片手で軽々と押さえ込みニヤリと笑みを浮かべた。


「俺、欲求不満なの。」

「んなもん知りません。この手をは〜な〜せ〜っ!!」

「嫌だ。」


耳を軽く噛み、舌を差し入れる。
耳からダイレクトに聞こえる水音に思わず声が出る。


「っ!?やぁっ!」

「我慢できねぇっていったろ?」

「っ馬鹿!?」

「少しは静かにしろよ?まぁ…啼かせるつもりだけど。」

「へんたっ!?むぅ…んん…」


何事紡ごうとした唇はダンテのソレに塞がれる。
酸素を求めて薄く開いた唇からすかさず舌を差し入れる。
水音と絡められる舌に彼女の瞳が潤み始める。


「んん…ふ…。」


逃げる舌を追いかけ無理やり絡みつく。
ふと気付けば頭をしっかり固定されていて逃げようにも逃げられない。
ようやく唇を離せば名残がたそうに銀糸が繋ぐ。


「ふっ‥はぁ…っ…。」

「抵抗できねぇだろ?」

「馬鹿っ…。」


ダンテはの瞳を見つめ厭らしく笑う。
実際彼女の身体は先程の濃厚なキスに力を失いぐったりとしている。
ダンテは彼女の白い喉に噛み付くようなキスをする。


「ん……。」


舌を這わせてパジャマの釦を面倒くさそうに外す。
外気に触れた肌は赤く色付き露出した肩や鎖骨にキスをして赤い華を散らしていく。


「っ…なんで?」

「なんだ?」

「何でいきなり…。」

「お前が相手してくれないからだろ?」

「なにぃ〜人のせいにするかっ。‥ん‥」

「お前以外を抱いても嬉しくも楽しくも無い。」

「っ。」


場に似合わぬほど爽やかに微笑むダンテに流石のも真っ赤になる。
口角を上げた笑みで彼女を見下ろしその大きな瞳から零れそうになる涙を舌で舐め取る。
ダンテの熱い舌の感覚に身体を震わせ、そっと彼の首に腕を回した。


…。お前以外いらないから…」

「うん…ダンテ…。」


RiRiRiRiRiRiRi………


「っ!?」

「ぁ……。」


正に今からという時になんともタイミングよくなる電話。
時間は真夜中を過ぎている。
こんな時間に掛かってくるのは当然…悪魔絡みの仕事の依頼。
ダンテは暫く彼女を抱き締め何も聞こえない不利を装う。


RiRiRiRiRiRiRi………


しつこく鳴り響く電話の音。
ダンテは諦めたかのよように頭を垂れを見る。
は苦笑しつつも彼の頭を撫でてやる。


「仕方ないよ。お仕事お仕事。」

「っ〜〜〜〜〜。クッソ!!タイミング悪過ぎんだよっ…」


がりがりと頭を乱暴に掻き毟り彼女の上から退く。
もゆっくりと起き上がり衣服を整える。
ダンテはベットからゆっくりと立ち上がる。


「すぐに終わらせてくる。」

「うん‥。」

「あ〜〜クソっ。欲求不満で爆発しそ―……。」

「帰ってきたら…ね?」


が優しく声を掛けるとダンテもようやく気を取り直したのか彼女に軽くキスをする。


「帰ってきたら寝れねぇと思えよ。一日貸しきりな!」

「………私に死ねと?」

「一日位いいだろ?ともかくぜってぇ離さねぇからな!!」

「全く…いってらっしゃい…。」

「あぁ。待ってろよ…。」


否定しなかったにダンテはにっこりと笑みを浮かべ部屋を出て行った。
その後の仕事で悪魔達は口には出来ないほど恐ろしい殺られ方をした事は言うまでも無い。(憂さ晴らし?)




















後記

久々のダンテ夢。アンケートで以外にもダンテ夢!!ってのがあったので…
それと公式サイトから素材お借りしてきたので使いたくて(本音)
やや微エロな感じですねvってか俺が書くと何で…こうも;;




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